ES・面接編

エントリーシートにしろ面接にしろ、とりあえず「自己PR」「志望動機」さえ考えておけばあとはどうにかなります。自己PRのネタをいくつか考えといて、他の質問にはそれを使いまわしましょう。このとき、具体的なエピソードを交えることで説得力とオリジナリティが増します。面接ではエントリーシートに書いたことをさらに詳しく聞かれる可能性があるので、細部までしっかり考えときましょう。

 

●自己PRについて

 

 エピソードを、タイプの違うやつを3つくらい用意しておくといいと思われる。3つ用意するべきだと思う理由は「他の質問に使いまわせるから」それと「会社によって求める人材像が違うから」。

職種ごとの求める人材像についての例(あくまでイメージやけど)

・人相手の仕事 → 人当たりのよさ、社交性

・「ハードだけど成長できる」みたいなのが売りの仕事 → 根性、向上心

・企画系 → 独創性、行動力

みたいな?まあほとんどの会社の説明会で「わが社が求める人材は〜」みたいな話をされるから、それを元にどのエピソードを使うか考えれば良いと思います。

 

ちなみに面接官に自分のことをうまく伝えるためにお薦めなのは「結論を先に言う」こと。「私は・・・な人間です。」という風に、まずは簡潔に自己PRする。それから「理由(具体例)」を言って、最後にまた結論を言いましょう。

 

(どっかの留年したにわとりさんの場合)

@「私の自己PRは『誠実な性格である』ということです。私は大学入学直後からアルバイトで家庭教師をやっているのですが、これはただ教えればいいというわけではなく、私が当然分かるだろうと思っていたことも分かっていなかったり、生徒のモチベーションが非常に低かったり、ということよくありました。そのため私は次の3点に気をつけるようになりました。まず、常に生徒の目線にたって考えること。次に勉強以外の話もいっぱいしてあげること。最後に、親御さんともしっかりコミュニケーションをとっていくことです。その結果、今では親御さんから子育てについての悩みを相談されたり、契約期間が終わってもいまだに連絡をくれる生徒さんもいます。こうした良い関係を築けたのは、生徒や家族の方に誠実であろうと努めていた結果だと思っています。」

A忘れたけど、「ボクって積極的です」的なPR B忘れた

3つくらいあったはずなんだけどAとBは忘却したんだぜ。というのも、途中からほとんど@を使うようになったから。なんでかっていうと、@が自分に1番しっくりというか、嘘がない気がしたから。さらに言えば、@が自分なりに上手くまとめられたので、それからさらにAとBを根詰めて考えるのが面倒になったからなんだぜ。けどこれを読んでるあなたはちゃんと考えようね。

※ちなみに「契約期間が終わってもいまだに連絡をくれる生徒さんもいます」のところはフィクションはいってます。てゆうか嘘です。他人を騙すコツは「50%は本当、50%は嘘の話をすること」だそうな。あんまりやっちゃダメよ。

 

●志望動機について

 

自分に何ができるのか(何をやりたいのかでもOK)を明確にすること。同時に、その企業でそれができるのかを考える。例えば「私は英語がぺらぺらなので(←できること)、世界を相手に物を売っている御社でなら、きっと私の能力を生かしてお役にたてると思い志望いたしました」「結婚しても仕事を続けたいと思っているので(←やりたいこと)、育児休暇などの制度が充実している御社を志望いたしました」など。自己PRとからめるとなおよし。

(どっかの痔の患者ことにわとりさんの場合)

@「私が御社を志望した理由は、私は人事の仕事に興味を持っており、将来は人事部で働きたいと思っているためです。私はこれまで長く家庭教師をやってきましたが、学習の効果を高めるために生徒のモチベーションを上げることの大切さ、というものを痛感しています。そのため、従業員のモチベーションを高めるために様々な取り組みをする人事の仕事に非常に興味があります。御社は人材を扱っている会社なので、御社で営業をすればいろんな会社の人事の方と話す機会があり、将来一流の人事マンになるためのとても良い勉強になりそうだと思い志望いたしました。」

A「私が御社を志望した理由は、『若いうちから沢山の仕事を任せてくれる風土がある』ということを伺ったからです。私は昨年公務員試験を受けて失敗し、今年改めて就職活動をしているのですが、その際、去年私が失敗した理由について考えてみました。去年の私はただ『一番安定していそうだから』というぐらいの動機で安易に公務員という選択をしてしまったため、他の真剣な人に比べてモチベーションも上がらなかったんだと思います。しかしよく考えれば、絶対に安定している企業も自治体も存在しないので、安定した場所を探すよりは、自分に仕事の実力をつけて、逆に社会のほうから必要とされるような人間になりたいと今では思っています。そしてそのためにはどんな仕事でもがむしゃらにやりたいし、若いうちから様々な仕事を経験したいと思っています。なので御社の『どんどん仕事を任せる』という風土に非常に魅力を感じ、志望いたしました。」

@は人材派遣会社、Aは半導体製造装置メーカーへの志望動機です(どちらも内定)。

私は「できること」があんまないので、とにかく「やりたいこと」「やる気」をアピールしたつもりです。

  

●「コミュニケーション能力」

 

 よく聞く言葉。多くの企業がこれを重視している・・・らしい。けど、「私はコミュニケーション能力があります!」って自己PRしてもあんまり意味はないかと思われます。何故かというと、面接でしばらく喋ってればコミュニケーションの能力があるかどうかなんて大体分かってしまうだろうから。だから、@分かりやすく伝えられているか、A自分の答えが面接官の質問に対する答えになっているか(例えば自己PRを聞かれたのに志望動機を言ったりしていないか)という2点に気をつけて喋れば、それがそのままコミュニケーション能力の自己PRになると思うよん。

 

●終わりに

 エントリーシートにしろ面接にしろ、結局は「慣れ」です。本命を受ける前に5社〜10社、どうでもいい会社を受けましょう。そして、その日どんな質問をされたのか、次同じ質問がきたらどう答えようかということを復習しましょう。

 あと、面接官は「その人の能力の高低」よりも「その人が自分の会社に合うか合わないか」で判断していると思われるので、不合格でも落ち込まないようにしましょう。

 今は学生が売り手市場なので、圧迫面接はほとんどないです。楽しみながら頑張ってください☆


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